
50分でわかるアントニーとクレオパトラ -シェイクスピアシリーズ15-
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Narrateur(s):
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パンローリング
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Auteur(s):
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ウィリアム・シェイクスピア
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大久保 ゆう
À propos de cet audio
皇帝になるなぞ、つまらぬことではないか。皇帝は神か? いや運命に操られる一しもべに過ぎぬ。ここで一切を断ち切ってしまうことこそ立派。それひとつであらゆる事件を防ぎ、変化を阻むことができよう。
もし相手が、この一国の女王をして乞わせるというなら、わらわは威厳ある王として、命などではなく、ただこの国そのものだけを許し請うことにしようぞ。」
フィリピの野にブルータスらを破ったのち、シリアその他の小アジアの領土を収めたアントニーその人が、エフェサスに招いたのはエジプトの女王クレオパトラ。
さきの戦いの折、彼女がキャシアスに糧食武器の類を送った疑いがあったため、それを問い糾そうとの心からだった。
絶世の美女クレオパトラは招きに応じて海路スミルナの地に赴いたが、その船装《ふなよそお》いの華麗さはただもう目を驚かすばかり――船尾に黄金を貼った舟は燃えるがように水に照り映え、紫の帆に風を孕んで、笛の調べにつれて漕ぐ銀の櫂の水音も静かに、舳先には人魚姿の美女が花のように柔らかな手で舵を取っていた。
金糸で織った天蓋のもとに麗しい姿を横たえているクレオパトラの美しさはまったく言いも知れず、美の女神ヴィーナスをも凌ぐほど、海の精の装いをしたたくさんの美しい侍女たちにかしづかれ、かたわらにはふたりの美しい童《わらべ》が五彩の団扇を持って女王に風を送っている。
クレオパトラの美しさは年を取っても少しも衰えず、その限りなく変化に富んだ魅力は見れど味わえど飽きることがない。アントニーはもうすっかり女王の色香に迷って、かつては甲冑に身を固めた軍神マルスのように三軍を睥睨《へいげい》した彼の眼は、今はただ女王の浅黒い顔ばかり眺め暮らし、世界を背負って立つ三本柱のひとりたるべき彼も淫らな女の慰み者になってしまった。
CONTENTS
(1)クレオパトラ・・・
(2)和議・・・
(3)アントニー・・・
(4)誤報・・・
(5)蛇と乳房・・・
編集者からひと言
本シリーズは、シェイクスピアの世界を判りやすいダイジェスト版として、楽しみながら手軽に知ることができます。
→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう
(c)2017 Pan Rolling
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